肌にセラミドを届ける難しさ
セラミドは肌のうるおいを守る大切な成分ですが、結晶のように硬くなりやすい性質があります。そのため、化粧品に配合しても肌の上で効果を発揮しにくいという課題がありました。
「液晶ニオソーム」という新発想
ファンケルは、ヒト型セラミドを「液晶」という柔らかい状態にして、ナノカプセル(ニオソーム)に組み込む技術を開発しました。約150ナノメートルという極めて小さな球状カプセルです。
柔らかい膜が肌を覆う仕組み
この液晶ニオソームは、従来のセラミド配合カプセルより膜が柔らかいことが特徴です。肌に塗って水分が蒸発すると、カプセルが繊維状の大きな構造へと変化し、肌表面を覆うように広がります。
水分蒸発を抑える効果を確認
実験では、液晶ニオソームを塗布した部分で水分の蒸発が抑えられることが確認されました。繊維状に変化した構造が、肌のバリア機能をサポートする可能性が示されています。
今後の製品開発に期待
この研究成果は2025年9月の日本油化学会年会で発表されました。より効果的な保湿製品への応用が期待されます。