9割以上が「塗ったのに焼けた」経験あり
日やけ止めを塗っていたのに日やけしてしまった——花王の調査では、そんな経験を持つ方が9割を超えています。原因のひとつとして考えられるのが、「義務感で仕方なく塗っている」ために塗布量が不十分になること。さらに猛暑が続く近年、汗によるムレやぬるつきが不快で塗り直しを避けてしまう方も多いようです。
「吸放湿する日やけ止め」という新発想
花王が開発したのは、紫外線吸収剤を閉じ込めた「寒天ハイドロゲルカプセル」と、自重の数百倍もの水分を抱え込める「高抱水性ポリマー」を組み合わせた新処方です。ウォーターベース(水が主成分)の日やけ止めに配合することで、空気を含んだような軽い塗り心地を実現しました。
湿度が上がると水分を吸い、乾くと放出
この塗膜は、周囲の湿度が高くなると水分を吸収し、湿度が下がると放出する性質を持っています。つまり、汗をかいても塗膜自体が水分を吸い取ってくれるため、ムレやべたつきを感じにくくなる仕組みです。
従来品の2倍以上の吸湿性を確認
実験では、湿度88%の環境下で新処方の塗膜が従来品の最大2倍以上の吸湿性を示しました。また、水を噴霧すると膜が厚くなり、乾燥すると薄くなることから、環境に応じた吸放湿が確認されています。
「塗り直したくなる日やけ止め」へ
今後は、この技術を活用した製品開発が期待されます。快適な使用感が続くことで、十分な量を塗りたくなる日やけ止めの実現に近づきそうです。