化粧品の「なじみやすさ」を左右する乳化技術の課題
化粧品は水と油を混ぜ合わせて作られていますが、本来混ざりにくいこの2つを均一にする「乳化」の技術が、製品の使い心地や効果を大きく左右します。従来の方法では油滴を物理的に砕いて小さくしていましたが、粒子のサイズにばらつきが出やすいという課題がありました。
深海環境を再現した「MAGIQ」技術とは
ポーラ化成工業は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)・京都大学と共同で、深海熱水噴出孔にヒントを得た乳化技術「MAGIQ」を化粧品素材に応用することに成功しました。
この技術は、高温・高圧の状態で油と水を完全に混ぜた後、急速に冷却することで、油の分子が自然に集まり約50ナノメートル(髪の毛の約1,000分の1)の超微細な粒子を形成するというものです。
研究で確認されたこと
今回の研究では、高温・高圧環境でも化粧品に使われる油剤が分解しにくいことが実証されました。安全性と機能性を両立できる可能性が示されています。
サステナブル化粧品への応用に期待
植物由来の界面活性剤を活用できるこの技術は、環境に配慮した次世代化粧品の開発への貢献が期待されています。