汗のベタつき、止めるのではなく「乾かす」発想
暑い季節や運動後の汗のベタつき、気になりますよね。しかし汗には、蒸発するときに肌の熱を奪って体を冷やす大切な役割があります。花王は「汗を止める」のではなく、 汗本来の機能を活かしながら不快感だけを軽減する という新しいアプローチに挑みました。
開発されたのは「汗蒸散技術」
今回開発されたのは、肌の上で汗をすばやく広げて速く乾かす「汗蒸散技術」です。特定の 親水性板状粉体 と、塩分や皮脂を吸着する 多孔質シリカ を組み合わせた処方が採用されています。
汗が広がると、なぜ速く乾くのか
私たちの肌は水をはじきやすい性質があり、汗が水滴のまま留まりがちです。この技術では、肌表面に汗となじみやすい膜をつくることで、汗を薄く広げ、蒸発する表面積を増やします。
研究で確認されたこと
人工皮革を使った実験では、この技術を用いると 汗の蒸散時間が約33%短縮 されることが確認されました。
今後の展望
本研究の成果は、2025年12月の日本化粧品技術者会学術大会で発表予定です。暑熱環境でも快適に過ごせるスキンケア製品への応用が期待されます。